miteranの日記

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「しまなみ誰そ彼(2)」感想 男の娘だと!?

 

どうもみてらんです。しまなみ誰そ彼2巻読みました。

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表紙かわいい!カラーリング最高です。右の男の子がお化粧すると左の美少女になるよ。すごいね。

 

自らがゲイであることを告白したたすくと、彼の思いを受けとめた「談話室」に集う人々――そのメンバーの一人の美空秋治は、「談話室」の中でだけ女装をしている小学生男子。自分はどうなりたいのか、なぜ女装をしたいのか…何もわからないという美空を、年上の友人として導こうと決意したたすくは、尾道の花火大会へ女装した美空と一緒に行くことを提案したが……? 尾道を舞台に鎌谷悠希が描く性と生と青春の物語、第2集。

 

1巻の時はひたすら「自分の周りの小さな社会の中で秘密がバレる恐怖」と「苦しんでる男の子、萌える」っていう話ばかりしていた気がするんですけど、 2巻ではよりトランスセクシャルジェンダー?のお話なんだなって意識しました。話の根幹にあたるテーマは頭に置きつつ、やっぱりどうしても私にとってこの漫画のテーマは「秘密バレ怖い」と「萌え」なんですよね……邪な心で読んでる。

 

 

釣り眉タレ目かわいいっていう話をさせてくれ。

LGBTとか、自分の性対象が何かっていうのは性的指向

脚フェチとかSM好きとかは性的嗜好

性的指向に悩む少年が主人公なのに、これを読んで私は自分の性的嗜好をまざまざと認識させられています。まずね、釣り眉タレ目。これがイイ。椿くんかっこいい。

釣り眉タレ目キャラってガタイがいい人も多い気がします。

これがバレー部エースの椿くん… 

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他にもこの人とか、

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この人とかね…。

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見た目の色っぽさに反してバカだったり真面目だったりしても文句なしに可愛いからこれ系のビジュアルは強いですね。男らしさ正義ですね。

 

 

今後が怖い。

話を戻しましょうか。この椿くん、2巻になってからやたらとたすくに絡んでくるんですけど、普通に爽やかな絡みなんですけども私はこの人が怖い。男(たすく)が自分に好意を向けているってわかった時、今までみたいに普通に接してくれるとは思えません。すっごく憎まれると思う。どう転んでも予想できる展開が辛すぎるんですよ。

たすくが椿くんと同じ委員会っていうわずかな接点しか持っていなくて、そこからちょっと話せるようになってもテンパっちゃう感じとか、会話の後に「今の自分きもかったな…」って思う感じとか、すごくリアルなんですよね。そのたどたどしさや、相手を見ているだけで少し嬉しかったり、話しかけられてドギマギしちゃう、そんな瑞々しい感情の推移を全部ぶち壊しにされるんじゃないだろうか。私はただただそれが怖い。

学校の友達にゲイバレすることもだけど、そうなった時に「バレた」っていう事実だけじゃなくて、そこでの身の振り方をどうするか考えなくちゃいけないのも絶望的だと思います。

自分をごまかし続けて、好きな気持ちを封じ込めて、それで「ホモとかありえないわー僕はそんなんじゃないわー」って笑って過ごしてても心はズタズタになるんですよ。辛すぎる。地獄だ。

 

 

男の娘!?

2巻では、1巻で談話室にいた美少女が実は男の子だったことが判明します。これが表紙の美空さん。

美空さんは談話室でのみ女装して過ごしてまして、2巻はいきなりその女装シーンから始まります。これが「変身」してるっぽくてすごくときめく。セーラームーンおジャ魔女どれみも変身シーンはテンション上がるもんです。私は特にお化粧エンジョイ勢なので、お化粧シーンの高揚感と言ったらすごいです。三白眼のそばかすボーイが、カラコンしてマスカラしてお目目キラキラぱっちりになって。お化粧の醍醐味や〜。

美空さんはきゃるるーんって感じの自分の可愛さ売りにしているタイプではなくて、クソ生意気なズケズケものを言う男の子です。その子がお化粧しているという事実がかわいい。

美空さんは小6ってことで自分の性的指向もわからないし、成長したら女装似合わなくなるのかなあとか悩んでる。

身体っていう自分とは切っても切れないものが、自分の意思に反して変わっていく。そう思うと怖すぎる…。女装男子のそれが理解できるわけじゃないけれど、成長する自分がキモいというのはなんとなくわかります。なんだろうな、初めて生理が来た時の気持ち悪さというか、なんとも言えないいたたまれない気持ち、あの感覚なんでしょうかね。性の場に引きずり出される気持ち悪さ。保健体育の授業とか死ねばいいって思ってました。女子だけ視聴覚室に集められるやつとか。ランドセルから小さなポーチを取り出すのを見られないようにコソコソしなきゃいけない感じとか。プールの授業で不意に見えちゃったクラスの女の子の脇毛とか(女にも脇毛映えるって知らなかった)。思い出すだけで気分悪いあの感じウワァァァァァァ。

 

関係あるようでない話なんですけど、子役とか芸能人たちって加齢とともに劣化したとか言われるじゃないですか。あれクソむかつきませんか?こんなこと言うのもなんですけど自分も中高にかけて割と劣化した自覚あるんで、劣化って言葉の残酷さ半端ないと思います。

 

 

恋い焦がれる感じ、いいね

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生々しい。恋ってそうだよね。かっこいい、可愛い、もっと見たい、知りたい、触りたい。そういう気持ちの集合体だ、なんてわかりやすいんだろう、忘れかけてましたこんな単純なことを… 

 

 

「決めると決まっちゃう」

新しい建物の使い道をどうしようか、ってたすくが悩んでいる時に何度か出てくる印象的な言葉です。

これは何を指しているのか。建物のことだけじゃないと思うんですよね。若者のモラトリアムとか、今まさに性指向が分かりかねている美空さんとか、いろいろ。

「決めると決まっちゃう」と似たような感覚として、「始めたら終わっちゃう」っていうのがあるような気がします。ネガティヴな思考だと思うけど、面白い本を読んでいる時に残りページがどんどん少なくなっていく寂しさ、あとこれしかないの!?もう終わっちゃうんだ…っていう気持ちを思い出しました。あ、あと私はディズニーに行くと昼過ぎあたりから「もうすぐ暗くなっちゃう…帰るのめちゃくちゃ寂しい…」っていう名残惜しさで胸がいっぱいになっちゃうタイプです。

若い時に決めたことが正しいことだとは限らないし、下手に大きな決断をしちゃうと後々ポッキリ折れた時に逃げ場がないっていうのはありますよね。自分が「決めた」って思いすぎるあまり、行動をその決断に寄せてっちゃう怖さとか、決断にがんじがらめになる怖さもあるし。何もかも納得いくように決められるわけじゃないんだけら、今はまだ決めなくてもいいよっていうゆるさが談話室の救いなのかも。

多分大事なのは自分の性指向を完全に理解したり決めることではなくて、なんかよくわかんない状態でも病まないで「これでいいや」って悠長に構えていられることなのかなって。そうできるかは環境や周りの人によるところも大きいと思うけど。

たすくはあの建物を何にするんだろうか、気になるなぁ。

 

 

痴漢ダメ絶対

美空さんが浴衣着てたすくとお祭り行くのが、初めて外で堂々と女装をする機会だったんですよ。そこですれ違いざまにお尻触られるんです。で、美空さんは激怒するんですけど、たすくは「美空さんが可愛かったから痴漢したんだよ」とかわけのわからない理論かましてくるんですね。ふざけんなと。それお前女の子に言えんのかと。女装男子だから可愛いって思われて、女の子に間違えられてすごいじゃんみたいなニュアンスですよね。これはキレていいですよ美空さん。たすくに悪気がなかったのもわかるんですけど。

で、可憐な浴衣姿でブチ切れてお祭りの喧騒の中怒鳴りまくるんですね。

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私も何度か経験あるんですけど、すれ違いざまの痴漢ってマジでムカつくんです。あの感情のリミッターがぶっ壊れる感じすごく身に覚えがある。怒りでアドレナリンでまくって普段考えられないような大声でるんですよね。動揺したり怯えたりしているあの状態でヘンテコな理論かまされたらそりゃキレるだろうなと思いました。

 

感情のままに書いてたらなんだか言葉使い悪いし憤怒!って感じの記事になっちゃいましたけどしまなみ誰そ彼はこんな粗野なお話じゃないです。冒頭カラーの塗りとっても綺麗だったし、感情表現の演出がキレイ(イケメンアニメにおけるイケメンパウダー的な)(ちょっとくどいのは否めませんが)。金魚っていうモチーフの効果とか。お祭りのシーンのセリフのない2ページのコマ割りとか。達者だなぁと感心するばかりです。

 

しまなみ誰そ彼 2 (ビッグコミックススペシャル)

しまなみ誰そ彼 2 (ビッグコミックススペシャル)

 

 

 1巻感想はこちら

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